夜の読書感想文「ミミズクと夜の王」

夜の読書感想文

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就寝前のひととき夢に至るまでの道すがら

休日の心休まるひととき

つかの間の時間、現実と乖離させて空想の世界を見渡す感覚

私の読んだ本の中でおすすめしたい一冊です

ミミズクと夜の王

伝説は、夜の森と共に――。完全版が紡ぐ新しい始まり。
魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」
死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。
加筆修正の末、ある結末に辿り着いた外伝『鳥籠巫女と聖剣の騎士』を併録。

Rakutenブックスより引用

人間の少女ミミズクと魔王のフクロウを中心にした、人と魔物の物語り

最初はミミズクのセリフがどうにも引っ掛かってしまって読みにくかったが、読み進めるうちに気にならなくなるどころか、物語りに引き込まれていました

言葉悪く言えば、綺麗事です
だけど、ここまで真っ直ぐな綺麗事はホントに綺麗に思えてきたのが不思議でした

どちらかと言えばファンタジーは苦手だと思っていたけど、涙する自分に驚きです

フクロウの魔物らしからぬ立ち振る舞い、また人間の残忍さと優しさ、人なのか魔物なのかを問わず『何者であろうとするか』が大事なんだ

ブグログのレビューより引用

絵本の世界のような柔らかいファンタジー

どの人物もしっかりと描かれていて息づかいや鼓動が聞こえてきそうな程

痛み、涙の意味を知らない少女が成長する様はとても泥臭く、また美しかった

少女の夢を見ているような、どこか上の空な喋り方が好きだった

大事なものを知り、足りない言葉を必死に紡ぐ様がとても好きだった

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