夜の読書感想文「恋とそれとあと全部」

夜の読書感想文

就寝前のひととき夢に至るまでの道すがら

休日の心休まるひととき

つかの間の時間、現実と乖離させて空想の世界を見渡す感覚

私の読んだ本の中でおすすめしたい一冊です

恋とそれとあと全部

友達だけど、違う生き物

片想い男子とちょっと気にしすぎな女子。二人は友達だけど、違う生き物。
一緒に過ごす、夏の特別な四日間。

めえめえ(瀬戸洋平)は下宿仲間でクラスメイトの女子サブレ(鳩代司)に片想いをしている。
告白もしていないし、夏休みでしばらく会えないと思っていた。そのサブレが目の前にいる。
サブレは夏休み中に遠方にあるじいちゃんの家に行くのだが、それはある〝不謹慎な〟目的のためだった。

「じゃあ一緒に行く?」
「うん」

思いがけず誘われためえめえは、部活の休みを利用してサブレと共にじいちゃんの家を目指す。
夜行バスに乗って、二人の〝不謹慎な〟そして特別な旅が始まる――。

恋という気持ちが存在する、この世界に生まれてしまった全てのあなたへ。

文藝春秋より引用

死について、それは何処でもある。でも、何もわからない。サブレとめいめいの顔が浮かばない、大概今までモヤ~と想像出来たのに。コレってデート?サブレのじいちゃんにそれとなくめいめいを紹介?生きるとは死を迎え入れる準備ではないかと私は今、思った。この小説は深いのか浅いのかワカラン。タナトフォビア(死恐怖症)ねぇ…誰でも怖いのでは無いか、歳と共に恐怖心は減ってくると思う、でも、平等にやって来る。

読書メーターより引用

極端な話、ある意味では最初から物語の結末は分かりきっていて
ありきたりに終わる物語。

思い出・友情・青春、そして恋。

夏の暑さに当てられたかのように主人公「めえめえ」は奥底に隠していた感情を吐き出していく。
それは甘いものかもしれないし、酸っぱいものかもしれない。どうかすると苦いものかも。
きっと、そういった感情は飲み込むより吐き出すことで消化されていき、人は大人になるのかもしれない。

胸の高まりはワクワクか興奮かそれ以外か。

とても清々しい青春劇でした。

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